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RACE REPORT

ひとまずダミーです

2021.04.28

スーパー耐久シリーズ2021 Powered by HANKOOK 参戦レポート
〜第2戦 SUGO〜

2021年のスーパー耐久シリーズ2021 Powered by HANKOOK。4月17日・18日にスポーツランドSUGOで第2戦『SUGO SUPER TAIKYU 3Hours Race』が行われ、103号車ヒロマツデミオ マツダ2(佐々木孝太/吉田綜一郎/妹尾智充)はST-5クラスで6位となった。

開幕戦のデータを見直し臨むも、走り出しから大苦戦

 ツインリンクもてぎの開幕戦では、荒れた展開になりながらもクラス2位で終えることができた103号車。しかし、今年から新しく導入されたハンコックタイヤとのマッチングという点で課題が残ってしまった。そこから約1ヶ月弱で迎えた今回の第2戦では、前回のデータを分析し、マシンのセッティングなども見直してきた。

 ここSUGOでは、103号車のヒロマツデミオは力強い走りを見せていたが、金曜日の練習走行では思うような走りができず、ドライバーは3人ともに苦戦。それでも何とか打開策を見出そうと様々なトライをするものの、セッション中にコースオフする場面も見られた。

 今回も広島マツダから派遣されたメカニックたちが、迅速かつ確実な作業を徹底し、トラブルなく予選日に向かうことができたが、ハンコックタイヤでのマシンセッティングにはなかなか答えが見つからず、初日からライバルに大きな差をつけられてしまう厳しい出だしとなった。

ウエットの予選で全力を尽くすも、ロードスター勢との差は埋まらず

 4月17日(土)は一転して朝から雨模様となったSUGO。ウエットコンディションに関しては、前回の第1戦もてぎでも大きな課題が残っていたが、今回もマツダ ロードスター勢の先行を許す形となってしまった。

 厳しい状況のなか現状できる最大限の対策を講じ、ドライバーはじめチーム全員が奮闘したが、その差は埋まることなく、Aドライバーの佐々木が1分50秒172でクラス5番手。Bドライバーの吉田は1分49秒628でクラス4番手となり、2人のタイムを合算した総合タイムで3分39秒800となり、ST-5クラス5番手を獲得した。

 トップのマツダ ロードスターとは総合タイムで3秒近く差がついてしまっている状況。現状で逆転できる策も見つからず、予選後も佐々木をはじめチーム全員が険しい表情をしていた。

直前までセッティング変更を繰り返し、改善の兆候は見られたものの…

 今回の第2戦は、全体を2グループに分け『ST-X/ST-Z/ST-TCR/ST-Q/ST-1クラスが出走する【Gr.1】』と『ST-2/ST-3/ST-4/ST-5クラスが出走する【Gr-2】』で進行する。103号車がエントリーしているST-5クラスは、午前8時45分から始まるGr.2でレースに臨んだ。

 前日の予選から、さらにセッティングを変更し、メカニックたちも遅くまでチューニングを重ねてトップ奪還むけ可能性を探っていた。決勝レース直前の10分間、ウォームアップでもさらに調整点を煮詰め、3時間の決勝レースに臨んだ。

 スタートはいつも通り佐々木が担当。1周目でライバルと抜きつ抜かれつの激しいポジション争いを繰り広げ、その中でもしっかりとタイヤをマネジメントしながら上位進出のチャンスを探る冷静なドライビングを披露。8周目には5番手にまで浮上し、さらに前を行くライバルを追いかけた。

 ところが、レース開始から40分のところでコースオフ車両が発生。急遽セーフティカーが導入されることとなった。ここで103号車はピットストップを行い、最初のドライバー交代を敢行。妹尾がマシンに乗り込んだ。

 このピットストップの判断が功を奏し、4番手でレースを再開した103号車だが、ライバルと比べるとペースは決して良いものではなかった。さらに妹尾にとっては初めてのSUGOということで、特に混走の場面でタイムをロスしてしまう格好となり、6番手まで後退。開始から2時間が経過したところでアンカーの吉田にバトンタッチ。安定したペースで周回を重ね、何とかランクアップを狙って果敢に攻めるもライバルに追いつくことはできず、6位でフィニッシュとなった。

 全体的に苦しいレースウィークとなってしまった103号車だが、広島マツダのディーラーメカニックたちは最高のピットワークを披露し、大きなトラブルなく大会を終了。レース中の作業も非常に迅速で、エースの佐々木もそこについては安心している様子だった。

 しかし、激戦のST-5クラスで優勝を飾るためには改善点が大いにある。次の富士24時間レースでさらに良い結果を出すべく、レース終了後からすぐに次戦に向けたミーティングを行い対応策を練っていた。