9月24日(月・祝)、爽やかな秋晴れで絶好のコンディションとなった富士スピードウェイで、GROBAL MX-5 CUP JAPANの今シーズンを締めくくる第5戦が開催されました。11月に北米で行われる世界一決定戦に日本から招待されるのは、上位2名。ラストチケットを賭けた吉田選手の戦いに期待が集まり、大変注目された最終戦となりました。
■スリーワイドは当たり前、時としてフォーワイドの横並び状態
予選は吉田選手2番手、佐々木選手5番手で決勝に臨みます。決勝スタートでダッシュを決めたのは、最前列アウト側の吉田選手。ポールシッターの1号車をかわして前に出ます。さらに5番グリッドからスタートした佐々木選手は2位に浮上し、3周目にはトップに上がりました。
中盤にかけては、佐々木選手が1号車と交互にラップリーダーとなり、吉田選手も僅差で追走、トップグループがほぼ横並びの中、16周目には再び吉田選手が一気に首位に躍り出ました。一瞬の隙もないスリーワイド、時にフォーワイドの横並び状態で、全く目が離せない大接戦が繰り広げられました。
■GMCJ史上のベストファイトに名を連ねる熱いバトル!
横並び状態のまま、終盤17周目には佐々木選手がトップに、続く18周目から20周目は吉田選手が首位をキープ。さらに21周目には1号車がトップでコントロールラインを通過してファイナルラップへ。その時、吉田選手とファイナルチケットを賭けて戦っていた12号車が88号車をプッシュしてしまい、88号車がスピン。この瞬間に吉田選手がトップに!ピタリと続いて1号車と佐々木選手がチェッカーを受けました。
吉田選手優勝の瞬間、緊張の中で見守り続けた応援団とチームスタッフは、興奮と感動で共に抱き合い、目を潤ませながら拍手で健闘を称え、喜びを分かち合いました。1位と2位の差は0.088秒、2位と3位の差も0.322秒という僅差でした。緊張感にあふれた22周は、GMCJ史上のベストファイトに名を連ねるでしょう。