北米仕様のマツダMX-5をベースにした世界統一スペックによるワンメイクレースの日本シリーズ「GROBAL MX-5 CUP JAPAN」、2年目のシーズンがスポーツランドSUGOで開幕しました。
当社「HM RACERS」は85号車・佐々木選手が2番手争いでの20周目で接触によりコースアウトし、リタイヤ。84号車・吉田選手が2位入賞となりました。
4月12日(木)早朝に広島を出発し、16時間かけて仙台に到着しました。
道中、福島県内の高速道路では放射線量計を数多く見かけ、東日本大震災はまだまだ終息していないこと、そして復興への道のりの長さを感じると共に、震災、原発、放射能の恐ろしさを再認識しました。
13日(金)、睡眠もそこそこにSUGOスポーツランドに向かい、テスト周回とセットアップを重ねました。85号車のセットがなかなか決まらない中、ブレーキに問題を発見し、処置を行いました。
14日(土)、84-85号車のデータをシェアしながら、アライメントを再セット。この日も夜遅くまでメカニックに頑張っていただきました。
15日(日)、いよいよ本番。睡眠不足にもかかわらず、TEAM全員引き締まった戦う男の顔をしておりました。
公式車検を終え、公式予選は84-85号車共にレインタイヤに履き替えスタート。予選順位は2位、3位でしたが、予選後の車検で84号車の車両重量(1095Kg以上)不足で予選公式タイムが抹消され、決勝は最後尾からのスタートとなりました。
決勝は85号車が2番グリッド、84号車が最後尾からスタートを切りました。85号車がスタートで少し遅れましたが、1号車と84号車は絶妙のスタートを切りました。DRYのセットに難のある85号車ですが、テクニックで84号車の追いつきを待つ展開に。しかし中盤に12号車の強引な突っ込み接触により、2台がもつれるようにコースアウト、リタイヤとなりました。
84号車も30分過ぎたあたりでミッションに不調が発生。4速ホールドになりペースが落ちましたが、最後まで走りきり3位でチェッカーを受けました。
これで終わりではなく、決勝レース後の再車検において、2位の88号車が最低地上高違反により失格となり、HMRの84号車が繰り上がりで2位に入りました。
レースにおいてもPITにおいても想定の範囲を超えることがいくつも起きました。「これがレース、勝負事」と言うことですが、勝つことの難しさを改めて痛感させられました。今回のSUGO遠征、移動距離2,500Kmを走破し、TEAMは確実に進化、成長をしており大望は直ぐ近くにきていると思います。