GLOBAL MX-5 CUP JAPANの第2戦は、三重県の鈴鹿サーキットで開催されました。
当社HM RACERSは吉田綜一郎選手が最後までトップを競い、片時も目が離せない激しいバトルを繰り広げました。結果は2位と0.001秒という僅差で惜しくも3位となりました。
6月29日(金)の昼に広島を出発し、6.5時間かけ三重県鈴鹿市のホテルに到着、いつもより1日遅れでレースウィークに入りました。
今回のレースウィークは6月15日(金)に事前テストを敢行しており、84号車1台での参戦でもあり、セットアップ含めて終始余裕を持ったPITワークでした。
30日(土)の専有走行ではベストタイムを叩き出し、84号車は速さを見せてくれました。予選は、TEAMの予選トライにおける戦略が徹底できず、不完全燃焼の3番目で決勝に挑みました。決勝レースは世界にYouTubeでLIVE配信され、社員の皆様も観戦されたことと思います。
84号車の吉田選手は、四つ巴の激しいレースのなかでもアグレッシブな戦いに終始し、幾度となく主導権を握りましたが、結果は3位。残念の一言です。これがレースですが、SCカーが途中入ったりして、HMRには追い風のレースではなかったようです。
しかし、1号車に3連勝をさせたのは紛れも無い事実で、この責任はTEAMを預かる私にあります。スポーツでも仕事においても、いくら力があっても勝つことができない場合があります。しかし、そもそも力のないTEAMでは絶対に勝てないと思います。HMRは勝てるTEAMに成長しており、結果が全ての勝負事において何か足りないとしたら、レース展開の中で、ほんの数%の運を引き寄せることができる力だと思います。
とは言っても、CUPレース参戦も構想からですと3年になり、レースも岡山と富士の2戦で全てが終わります。残り2戦で広島マツダの歴史の1ページに記録を残すことは勿論のこと、記憶にも脈々と受け継がれる結果を残したいと思います。HMRにご理解とご支援いただける皆様の応援の力を、HMRの強運に変えたいと思います。
また、前日のレースでは、HMRのアドバイザーでもあるドライバーの車両が、TOP走行中に火災が発生し、リタイヤしました。半焼したランボルギーニを、TEAM全員が徹夜で修復して翌日のレースに間に合わせ、グリッドに並べ、そしてスタートさせた、そのTEAMにただ驚嘆しました。レースっていいですね。私も久しぶりに感動し、胸が熱くなりました。
皆で悔しがって、涙して、感動して、笑って。モータースポーツって、そんな場所です。GAZOO Racingでお馴染みのT社の社長がよく言われる言葉が思い起こされます。「レースは人と車を鍛える最高の現場」である、と。
HMRも後2戦、皆さん!「最高の現場」に足を運んで下さい。