REPORT

RACE REPORT

ドライバー コメント

Aドライバー:佐々木孝太

「正直、富士に来る前は“いけるかな?”という手応えがありました。もちろんライバル勢の速さはありましたけど、僕たちにも絶対にチャンスはあると信じていました。クルマは実際すごく良くなったと思います。今までも速さはあったものの、同時に乗りにくさがあった。今回の103号車はどんなコンディションでも乗りやすくて、速く走れる“世界一のデミオになった”という実感があります。ただ、本当に些細なマイナートラブルでチャンスを逃してしまったのが残念。それがなくても結果的に負けていたかもしれませんが…みんなが頑張って努力を重ねてきただけに、つまらないトラブルでレースを落とすことになったのは悔しいです。そして“これがレースだな”と、改めて感じました」

「そう考えると、もっと事前にできたこともあったと思うし、反省の余地はまだまだあるなという感じです。ドライバー、メカニックに24時間を存分に戦って“やりきった!”という感覚を持たせてあげたかったけど、あのトラブルがきっかけで我慢を強いるレースになってしまったので、チェッカーを受けた後の達成感という意味では少し足りなかった。そういう充実した気持ちにさせてあげられなかったのは残念ですね。とにかく敵は手強いので、もっと気を引き締めて、しっかりと準備をして、次のオートポリスに向かいたいです」

Bドライバー:吉田綜一郎

「今回はこういう結果になりましたけど、個人的にはレースを振り返ると良かった部分も多かったと思います。ペースもそうだし、クルマの仕上がりも非常に良かった。全体を通してクルマのバランスが崩れることがなかったです。あとはミッションが壊れなかった、というのも大きい。後半にペースが落ちるのと、ミッションにトラブルが出てしまう…という2点がデミオの弱点だったんですが、今回それがなかったのは僕たちが進化した点なのかなと思います。今のバランスなら次のレースも期待できるのではないかと感じています。特に次戦のオートポリスには必ず活きてくると思うので、“次こそは!”の想いで頑張りたいです」

Cドライバー:妹尾智充

「やっぱり悔しいですね。勝負権があるところを走っていた時に、僕たちのチームが用意した製品ではない部分にトラブルが起きて、10分以上ロスしてしまいました。そこから、色々な流れもすごく悪くなってしまったと思います。そういうところは24時間のレースで物凄く響いてきますし、流れが悪くなると、ちょっとしたところで次のトラブルが出てきてしまいますから。ただ、今回はチーム全員が最高の仕事をしてくれて、僕的には“チーム力”を感じた24時間でした。この環境に感謝して、絶対にこのチームに勝利をプレゼントしたいなと強く感じたレースでした」

Dドライバー:大崎悠悟

「ハンコックタイヤになってからデミオに乗るのは初めてでした。開幕前の走行テストには参加してなく、4月のテストと今回のレースでアジャストしていく形になりましたが、非常に乗りやすいセッティングにしてもらっていて、レース中はストレスを感じることなくコンスタントに走ることができました。ただ、ゼッケンが光らないというトラブルが引き金になり、ブレーキもやや余裕を持たせてじっくり踏み込む…など、途中からクルマをケアしつつ走らないといけない状態になりました。ライバルのペースに付いていくことは出来る、しかしそれをやるとクルマが持たなくなってしまうので、そのあたりのコントロールが難しかったです。ドライビング面に問題がなかった分、正直悔しい結果にはなりました。自分自身、今季は唯一参戦できたレースが富士ですし、24時間耐久という意味でもやはり特別なレースなので、本音を言うと優勝したかったですね」

Eドライバー:吉田隆ノ介

「昨年は雨の影響で走れる時間がだいぶ無くなってしまったので、ちゃんと24時間通して戦うというのは初めての経験でした。しかも昼と夜の両方を走れたので、ドライバーとしてすごく良い経験になりました。ただ、他クラスのクルマに抜かれる際、譲り方に課題があったり、危ないシーンも作ってしまったので、周りを冷静に見る力は正直まだまだかなと感じてます。この24時間でたくさんの収穫を得られましたし、自分自身が成長できた。また機会があれば、チームに貢献できるように頑張りたいと思ってます」

ディーラー・メカニック/参加マネージャー コメント

海田店 才崎俊也さん

「昨シーズンの岡山大会に参加していたので、基本的な流れやピット作業に関しては迷うことなくできました。メンテナンスタイムは前年とやり方が違うところも多少ありましたが、普段の業務でやっていることの応用もできた。自分は入社4年目なのですが、これまでの経験が活かせたのかなと感じています。ただ、今回は24時間レースのメカニックということで、時間の流れがどのように進んでいくんだろう…と最初は不安でした。それこそ、“レース中に寝られるのか?”とか。最終のチーム編成が分かったのは出発前日でしたが、しっかりと休憩が取れることも分かり、安心して本番に臨めました。次は鈴鹿のメカニックとして参加予定ですが、ドライバーやチーフメカニックとも積極的に関わっていき、店舗からのサポート要員ではなく“HMRの一員”という自覚をしっかり持って、一歩踏み込んだ作業をやりたいと考えています」

石内山田店 上村雅輝さん

「今回は3月のもてぎに続いてシーズン2回目の参加となりました。前回と違って24時間耐久ということで、イレギュラーが沢山ありましたね。クルマの大きな故障はなかったんですけど、ゼッケンが光らなくなったり、エアジャッキが壊れたりとか。クルマは仕上がっているのに、他の部分でトラブルが起きるというのを経験して、改めて応用力とか適応力がすごく重要になるなと実感しました。しかし、そういったイレギュラーな問題に対処するのも“耐久レースをやっているな!”という感じがしてある意味充実していました。完走できたのは良かったですが、やるからには良い結果を獲得したい。それでモチベーションもどんどん上がっていくと思います。今回の反省点や改善点を次に活かして、機会があればまたぜひ参加したいですし、次こそは上位を狙いたいです」

マネージャー:瀬川ゆずさん

「昨シーズンはレースクイーンとして富士24時間レースに参加させていただいたのですが、今回はマネージャーとして、チームの皆さんにより近いポジションで参加することができました。この距離感だからこそ皆さんの大変さも感じましたし、途中色んなトラブルもあったんですけど、それに立ち向かっていく姿に感動して、ゴールした時には涙が溢れてきました。こんなに近くでチームの皆さんを支えることができて、本当にすばらしい24時間でした。また機会があれば…というか、毎戦お手伝いしたいです!」

マネージャー:梶本菜々さん

「初めてチームに参加させていただきました。レースを見るのも初めてでしたけど、すごいスピードと音に圧倒されて驚きました。実際のピット作業なども近くで拝見することができ、メカニックの皆さんの正確で素早い作業に圧倒されて…とにかくHM RACERSのチーム力をすごく感じました。チームの一員としてこのレースに参加し、皆さんを支えることができて本当に光栄だなと思いました」