REPORT

RACE REPORT

2019.04.28

ピレリ・スーパー耐久シリーズ2019参戦レポート
~第2戦SUGO~

混戦の3時間レースを戦い抜き、チーム初の表彰台を獲得!

4月27日にピレリ・スーパー耐久シリーズ2019第2戦『SUGOスーパー耐久3時間レース』が宮城県のスポーツランドSUGOで行われ、101号車ヒロマツ デミオ(吉田綜一郎 /佐々木孝太)はST-5クラスで2位表彰台を獲得した。

前回の開幕戦鈴鹿ではチームにとってデビュー戦だったこと、また様々なマイナートラブルを抱えらながらも6位入賞を飾ったヒロマツ デミオ。第2戦に向けてはさらに満足した状態で戦えるように佐々木孝太が広島に行ってチームメンバー全員でミーティングを敢行。そこで開幕戦の反省点を洗い出し、それらを踏まえた改善策などを話し合い、第2戦 SUGOを迎えた。
今回は広島マツダで働く3人のディーラーメカニックが研修としてチームに帯同。慣れないレース現場ではあるが、一生懸命に仕事をこなしていた。
さらに、今回のSUGO大会ではオリジナルのECU(エンジンコントロールユニット)をマシンに搭載した。これは広島マツダ独自のパーツをレースの現場で投入し開発を進めていくことの一環で、その最初の試みとしてECU導入を決定した。

しかし、練習走行からマイナートラブルに悩まされ、その症状はレース当日のフリー走行になってもトラブルの症状に悩まされた。それを解決するべくレース用の外付けメーター類を全て取り外し、市販車と同じノーマルメーターの状態で予選に出走。佐々木は「シフトアップの回転数も細かく分からない状態でしたし、自分のタイムも分からない難しい状況でした」と言いつつも、予選ではクラス唯一の1分49秒台を叩き出し、初のクラスポールポジションを獲得した。
今回のSUGOでは全体の2グループに分けて決勝レースが行われ、このうちST-4、ST-5クラスは27日(土)のうちに決勝レースが行われた。
基本的には3人体制でレースをする101号車だが、今回は佐々木と吉田の2人体制。スタートとゴールの2スティントを佐々木が担当し、中盤スティントを吉田がドライブするという戦略をとった。
午前中まで降り続いていた雨は止み、ドライコンディションとなったのだが、スタート直前になり再び雨が降り出すなど、天気が目まぐるしく変わる中で3時間レースが始まった。

雨の影響が残った序盤数周はライバルに対して速さを見せられていたものの、雨が止んで太陽が顔を出し始めると戦況が一変。後続のライバルに追いつかれ先行を許すことになってしまった。しかし、佐々木は冷静に対応しタイヤの温存や燃費のことを考えた走り方に変更。後方からチャンスを伺った。
39周目に入ったところでピットインし、吉田に交代。チームが迅速な作業で101号車を送り出し、一時2番手を走行した。このレースでは途中にドライバー交代を伴うピット作業を2回行う義務となっているが、101号車は2回のピットストップでは燃料が持たないため、67周目に給油のみのピットストップを敢行。ゴールまで残り30分を迎えたところで再びピットインし佐々木がマシンに乗り込んだ。
ここでチームは左フロントタイヤ1本のみ交換するという作戦を敢行。これが功を奏し、ピットアウト直後は3番手だったが、レース終了残り10分を切ったところで1台をパスし2番手に浮上。佐々木はさらにアクセルを踏み込み、トップのマシンとの差を縮めた。
そして最終ラップに入るところで0.5秒差まで縮め、ヘアピン状の4コーナーでアウト側から並びかけたが、タイヤの消耗が限界にきておりコースオフ。トップ逆転はならなかったが、2位を守り切ってゴールし、参戦2戦目にしてチーム初の表彰台をもたらした。