2020年12月12日(土)~13日(日)にピレリ スーパー耐久シリーズ2020第5戦『TKU スーパー耐久レース in オートポリス』が大分県のオートポリスで開催され、102号車ヒロマツデミオマツダ2(佐々木孝太/吉田綜一郎/大崎悠悟/加藤潤平)はST-5クラスで4位でフィニッシュした。
金曜日のクラッシュを乗り越え、ST-5クラス予選3番手を獲得!
ここまで2度の表彰台を獲得するも、優勝が手にできていない102号車。ここオートポリスは、昨年チームが初優勝を飾った思い出の地ということもあり、得意とするコースで2年連続クラス優勝を果たすべく、気合を入れて乗り込んできた。
しかし、金曜日の練習走行でクラッシュを喫してしまい、マシンのフロント部分を破損。いきなり後手に回ってしまう形となったが、今回も広島マツダから派遣されたディーラーメカニックたちが、イレギュラーな作業も懸命にこなし、マシンの修復が完了した。 迎えた土曜日の公式予選。ここ数戦は1周のラップタイムで見るとライバルが先行する傾向にあり、102号車は後方から決勝で巻き返しを図っていくレースを展開していく流れだったが、今回は1周のペースも周りと比べて遜色なく、Aドライバー予選に出走した佐々木が2分10秒936をマークしST-5クラス2番手につけると、Bドライバーの吉田も2分11秒790で4番手タイムとなり、2人のタイムを合計した総合結果でST-5クラス3番手となり、今季ベストグリッドからスタートすることとなった。
トップ争い繰り広げるも、アクシデントにより悔しい4位チェッカー
気温5度、路面温度10度と非常に寒いコンディションの中で始まった決勝レース。今回も5時間耐久レースとなるため、途中に3回のドライバー交代を伴うピットストップを行う必要がある。まずは佐々木がマシンに乗り込み、ロングスティントを担当。スタート直後の3周目に2番手に浮上すると、思ったほどペースを上げられないながらも、456号車のマツダ・ロードスターに食らいついていく走りをみせた。456号車が先に1回目のピットストップを行ったことで、102号車がトップに浮上。佐々木は43周目までコース上に留まり、1回目のピットストップを敢行した。ここではドライバー交代を行わずタイヤ交換と給油作業のみ行った。
現在のスーパー耐久ではタイヤ交換の時間をいかに短縮できるかも、勝敗を分けるポイントとなるのだが、今回も広島マツダのメカニックが迅速な作業を披露し、大きなロスなくマシンを送り出した。さらに、このタイヤ交換の際に内圧を調整したことが功を奏し、佐々木はペースアップ。レースの折り返しとなる2時間30分を迎えるところまで走行。67周目にピットインし、加藤に交代した。ここまで燃費も含めて、ほぼ順調に走行できていた102号車。加藤は予定通り10周と短めのスティントを終えてピットインし、続いて大崎がマシンに乗り込んだ。しかし、思うようにペースが上がらなくなってしまった。これに大崎も焦りが生じてしまったのか、途中の第2ヘアピンのブレーキングで止まりきれずコースオフ。その際にフロントのスポイラーを破損してしまった。
チームは急きょスポイラーの修復作業も兼ねて最後のルーティーンストップを敢行。そこで予定よりも大幅にタイムをロスしてしまうこととなり、アンカーの吉田がコースに出ると、5番手まで後退してしまった。そこから吉田もなんとか前のマシンに追いつこうとするも、コースオフの影響でマシンが思うような動きをせず、なかなかペースが上げられない状態が続いた。最終的に1つポジションを上げて4位でフィニッシュするも、チーム全員に笑顔はなく、悔しさ残る1戦となった。