2020年11月21日(土)~22日(日)にピレリ スーパー耐久シリーズ2020第4戦『もてぎスーパー耐久5時間レース』が栃木県のツインリンクもてぎで開催され、102号車ヒロマツデミオマツダ2(佐々木孝太/吉田綜一郎/大崎悠悟/加藤潤平)はST-5クラスで7位フィニッシュを果たした。
一発の速さに改善見られるも、不完全燃焼に終わった予選
早くもシーズン後半戦に突入した2020シーズンのスーパー耐久。第4戦もてぎ大会は、全8クラス混走の5時間耐久レースで争われた。前回の岡山大会で3位表彰台を獲得した102号車は、シリーズチャンピオン獲得のためにも、さらに良い結果を目指してツインリンクもてぎにやってきた。
しかし、いざ練習走行が始まってみると、ライバル車両の方が1周のラップタイムで強さをみせていたが、前回の岡山大会と同様に決勝でのレースペースで逆転することを見据えて、連続周回で安定したペースを引き出せるようなマシンのセッティングを心がけた。それでも21日(土)の公式予選ではAドライバーの佐々木が2分21秒569をマークしST-5クラス3番手に食い込んだ。この勢いでBドライバーの吉田も意気込んでタイムアタックに臨んだが、セッション中にガス欠症状に見舞われてしまい、これから本格的にタイムを出そうというところで泣く泣くピットイン。最終的にST-5クラス5番手から翌日の決勝レースをスタートすることとなった。
少し不完全燃焼に終わる予選となり、特に吉田は悔しそうな表情を見せていたが、一発の速さでも確実に改善が見られた予選となり、翌日の決勝での逆転に向けてチーム全員も前向きに捉えている様子だった。
終始トラブルに悩まされペースを上げられず“悔しい”7位フィニッシュ
午前11時00分にスタートが切られた決勝レース。102号車は佐々木がスタートドライバーを務めた。序盤から上位を目指したが、3周目にST-Xクラスの車両に接触されてしまった。幸い大きなロスなくレースを続行できた102号車だが、接触の影響でマシンに不具合が出てしまい、なかなかペースが上げられなくなってしまった。それでも佐々木は粘り強く周回を重ねたのだが、思いの外ライバルのペースも良く、なかなか有利な展開に持ち込むことができなかった。スタートから1時間30分が経過した36周目に1回目のピットストップを行い、大崎に交代し追い上げを図るも、ここでもトップ集団に追いつくことができず、クラス5番手をキープした。
ちょうどレース全体の折り返しを迎えるところで2度目のピットストップを行い、加藤にドライバー交代し、順調に周回を重ねていたが、後半に入ってセンサー系のトラブルが発生してしまった。これによりエンジンが思うように吹けなくなっただけでなく、逆に燃費が悪くなる悪循環に。吉田が最終スティントを務めるも、トラブルをごまかしながらの走行となってしまい、逆に順位を下げてしまう形となった。最終的にトップから2周遅れの7位でチェッカーを受けるという悔しい結果となってしまった。