REPORT

RACE REPORT

ドライバー・参加ディーラーメカニックのコメント

Aドライバー:吉田綜一郎コメント

「24時間レースは本当に過酷でしたし、トラブル続きで悔しいレースになってしまいました。ちょうど僕がドライブしていた時に接触とブレーキトラブルがあって『なんで、乗るたびにこんなにトラブルが起きるんだ!』と、ちょっとビックリしました。朝になってからもミッショントラブルが出て、最後にはガス欠になってしまって……。でも、ここまで HMRとしては一気に成長してきて、うまく行き過ぎているなという部分がありましたが、S耐は甘くないんだなというのを改めて感じるレースとなりました。次のオートポリスはデミオが得意としているコースだと聞いているので、楽しみにしていますし、今度こそ優勝したいです」

Bドライバー:佐々木孝太コメント

「ちょっと衝撃すぎる結末でした。レース終盤にミッションが壊れて、載せ替えることになりました。なんとかチェッカーを受けようと気持ちを切り替えました。ガソリンもちゃんと入れたはずなんですけど、給油時の吹き返し量(の計算)が甘くて、想定よりも4リッターほど入りきりませんでした。
24時間を通してみんなが頑張ってくれていたので、最低でもチェッカーを受けさせてあげたい、24時間レースを戦い抜いた達成感を味あわせてあげたいなと思っていたのですが、それさえもさせてあげられなかった……。すごく残念ですし、かわいそうだなと感じています」
「今回はミッショントラブルなど色々なことが起きましたが、そういう部分ではディーラーメカニックたちにすごく助けられました。彼らの作業スピードには本当に感心させられましたし、彼らがいてくれて良かったなと思います。だからこそ、完走させたかった……。申し訳ない気持ちでいっぱいです」

広島マツダ 大州本店 梶原誠さん

「すごく大変でした。やっぱりトラブルが起きたりすると大変だったんですけど、最後のミッションの載せ替えはシビれましたね。『ここまで走ってきてミッション交換か!』と 思いましたが、あそこが僕たちメカニックにとっては一番の見せ場だったと思います。人数は多かったんですけど、それに見合った工具の準備がなかったので、結局トラブルが起きても効率よく動けないところはありました」

広島マツダ 大州本店 阿賀岡朋之さん

「当初は他の人が給油をする予定だったんですが、その人が体調不良だったため、急きょ僕がやりました。24時間レースでしたが、実際には31時間くらいほとんど寝ずに動いていて、正直思っていたより大変でした。あとは週末を通して手持ち無沙汰になることが多かったですし、実際にクルマの作業をするだけではなく、買い出しなど裏方業務もあったり、思っていたこととは違う作業もあったりしました」

広島マツダ 庚午店 小笠原晋平さん

「24時間を通して対応しなきゃいけないので、そこが大変でした。タイヤ交換と給油だけで済むのであればいいんですけど、イレギュラーなことも発生するので、それを臨機応変に対応するのが大変でした。意外にも不具合が起きるんだなということも感じましたし、僕たちも店舗でやっていることをここでちゃんとできないとダメだなと感じました」

広島マツダ 五日市店 植田泰規さん

「MX-5カップの時にもメカニックをさせてもらいましたが、今回は同じ“レース”という括りであっても、やることとか求められることが全然違うなと感じました。特にS耐ではどれだけマシンが壊れずに良い状態を維持できるかという別の要素が絡んできます。その辺はMX-5カップとは違う部分なので、参加して面白いなと感じました。
24時間レースに向けて練習走行の段階から問題箇所がないか、みんなで細かく見て準備をしてきましたが、それでも自分たちの計算通りにはいかないなと思いました」
「今回、予期せぬトラブルが色々ありましたが、改めて日頃の整備作業でも“最終確認”を含めたり、作業をする上での基本的な部分がおそろかになってはいけないなと感じました。僕たちも普段はお客様のクルマを預かって整備するのは、レースの時と一緒でお客様の命を預かって整備するのと一緒なんだなというのを意識し直す機会になりました」