REPORT

RACE REPORT

2020.11.02

ピレリ ・スーパー耐久シリーズ2020参戦レポート
~第3戦岡山~

2020年10月31日(土)にピレリ スーパー耐久シリーズ2020第3戦『スーパー耐久レースin岡山』が岡山県の岡山国際サーキットで開催され、102号車ヒロマツデミオマツダ2(佐々木孝太/吉田綜一郎/大崎悠悟/加藤潤平)はST-5クラスで3位に入り、今季2度目のクラス表彰台を獲得した。

地元広島から近い1戦。気合い入れて臨むも、予選では上位に食い込めず

前回のSUGO大会に続き、第3戦の岡山大会も全8クラスを2つのグループに分けて予選・決勝を行なう方式でのレースが開催された。広島を本拠地とする102号車にとって、ここ岡山大会は地元同然のレースとなり、チームにとっても気合いが入る1戦となった。
しかし練習走行が始まるとマツダ ロードスター、ホンダ FITを使用するライバルチームが好ペースをみせた。これに対し102号車もラップタイム向上のために試行錯誤するも、やや劣勢の状態で10月31日(土)の公式予選を迎えた。
朝から晴天に恵まれた岡山国際サーキット。午前8時から始まった予選では、まずAドライバーの佐々木孝太がマシンに乗り込みタイムアタックを行なった。果敢に各コーナーを攻めるも、前日までの流れを覆すことができず、ベストタイムは1分50秒852で7番手となった。続くBドライバー予選では吉田綜一郎が担当したが、ベストタイムは1分51秒158で8番手。2人の合計で3分42秒010となり、ST-5クラス8番手からのスタートとなった。

決勝レースでは地道に追い上げ、今季2度目の3位獲得

ST-4、ST-5クラスで構成されるGr.2の決勝レースは、予選日と同じ10月31日(土)に行なわれた。102号車は佐々木がスタートドライバーを務めた。ST-5クラスの1台がピットスタートとなり、実質的にクラス7番手からスタートした102号車。佐々木がスタートから勝負を仕掛けていき、1周目で2台を抜いて5番手に浮上すると、3周目にさらに1つポジションを上げた。
前回のSUGO大会では、レース開始早々にクラッチトラブルが出てしまいペースを上げることができなかったが、今回は順調な走りをみせた。途中接触があり左フロント部分を破損してしまうが、佐々木は力強い走りを続け、他車が1回目のピットインを済ませている間に逆転を果たし、一時的にトップに躍り出た。そのまま折り返しとなる1時間30分を過ぎたところまで走り続け、51周目にピットイン。大崎悠悟にバトンタッチした。
大崎も粘り強い走りをみせ、ピットアウト直後は5番手だったが、着々と順位を上げて61周目に2番手に浮上。トップの車両に対して10秒後方にまで迫った。大崎は63周を終えたところで2度目のピットストップを実施し、アンカーの吉田に交代した。

最終スティントではクラス4番手につけていた102号車だが、上位を走る1台がコースオフで脱落し、3番手に浮上。その後も激しいバトルを繰り広げながらも着実に周回を重ね、93周でチェッカーフラッグを受け、今季2度目の3位表彰台を獲得した。
全体的なペースという点ではライバルに先行される苦しい週末となったが、その中でもドライバー・チーム・そして広島マツダから派遣されたメカニックが一丸となって粘り強く戦ったことで、優勝ではないものの、好結果をまた1つ勝ち取った。